「不倫の末に地獄の生活を迎えた30代妻」
不倫の末に略奪婚をしても、幸せになれる可能性は限りなく低いでしょう。さらに、不倫という限られた時間しか相手を見ることができない環境下では、とんでもない欠点を見逃したうえで結婚に至ってしまうリスクも上がるよう。2年間の不倫の末に結婚へと至った玲奈さん(仮名)が経験したすさまじいエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。
職場の先輩と2年間の不倫、、、「結婚したい」というと彼はすぐに奥さんと離婚してくれた。
6歳年上の職場の先輩だった彼と不倫を始めたのは32歳のとき。
最初の頃は結婚願望がなかった春奈さんでしたが、次第に「この人と結婚したい」と略奪婚を夢見るようになったのだとか。
「34歳になって周囲の友人がほとんど結婚していただけに、もう独身は嫌だ! という心境になっていました。
ダメ元での彼に『今の奥様とは離婚して、私と結婚してほしい』という話をしたんです。
なんと彼はすぐにOKしてくれて…。
しかも、言葉だけではなくそれから数日後には奥様に離婚を切り出し、翌月には彼が自宅を出てアパートに一人暮らしをする形で、別居までしてくれたんです」
まさか、そんなにすんなりと略奪婚計画が進むとは思っていなかったと話す春奈さん。
「これはもう運命だ。奥様には申し訳ないけれど、私が彼を必ず幸せにする」と心の中で決意をしたと振り返ります。
そして彼の離婚は、別居から4か月後に成立。春奈さんはその2か月後に、不倫相手と結婚しました。
幸せだと思えたのは一瞬だけ、夫は毎日のように夫の実家で食事を済ませる日々
「大好きな彼が奥様ではなく、私を選んでくれたということが当時はとにかく誇らしくて。
とんとん拍子に結婚まで進んだのも、運命だと信じて疑いませんでした。
結婚前に、彼のお母さんに会いに行ったときにも『前の奥さんより可愛くていい子でよかったわ』と言われたので、そのときの私は前妻に勝ったような気持ちにすらなっていました」
結婚後は、一人暮らしの義母が暮らす家の近くにマンションを借りて生活をスタート。
しかし春奈さんが幸せを感じたのは一瞬で、夫と一緒に暮らし始めて1週間後には異変を感じはじめたそうです。
「夫が仕事帰りにまっすぐうちに帰らず、義母の家に寄ってから戻ってくるんです。
私は新婚なので夫と食事をしたいのに、夫は義母の家で食事もお風呂も済ませて“寝るだけ”の状態で帰宅するだけ。
当時は新婚だったせいで夫から夜の求めも多かったので、まるで“セックスをする”ために夫を待つような生活になっていました」
夫と義母の関係に違和感を覚えても、「母親思いなのかな」「前妻と義母との関係が悪かったから、今は自由に会えるのがうれしいのかな」と夫を気遣い、じっと我慢を重ねた春奈さん。
しかし、このような違和感を抱えたままの結婚生活は上手くいかないことが多く、略奪婚後に別れてしまう夫婦が一定数いるのも現実のようです。